獅子是好日

ファン歴約30余年。埼玉西武ライオンズに関することなどを書きます。

実は9月以降好調だった男

金子侑司。故障で出遅れた昨年は5月末に戦列に入り、主に九番としてそれなりの成績を残した。今季は開幕からレギュラーだったがいつまで経っても本来のバッティングができず辻監督の現役時代のような恐怖の九番にはなれなかった。守備と走塁では必死にアピールしたが一時期は2割を切る打率、安打数と盗塁数が変わらない時もあったし、猛打の西武打線においてしばしばブレーキ役となった。
いったん二軍に落ちたものの最終的には総合力で金子を超える外野が3人いなかったため金子はレギュラーとしてシーズンを終えた。中村が不調で外崎が内野についたり、守備で劣る栗山が金子を圧倒するほどは打てなかったり、栗山が打つようになったら外崎がケガをしたり。

守備では幾度となくチームを救ったし塁に出たら頼もしさを感じた。打撃でも打率.223の割にはキャリアハイタイの34打点を記録しているように重要な場面で貢献した試合がいくつかはある。例えば5/29広島戦や8/18のハム戦は集中力を高めて決勝打を放った金子の試合といえる。必死にやっている姿は十分伝わった。短期決戦でも気迫溢れるプレーで相手にすきを与えぬよう頑張ってもらいたい。流れを変える走攻守をする力はあるはずだから。

主力メンバーの中でメヒアと並んで大きく成績を落とした金子。ぼちぼち中堅からベテランに差し掛かるが今後はどれだけパフォーマンスを上げられるだろう。残念ながら若手がまだ育っておらず、来期もレギュラーには入るか。九番とはいえ長打力はないので打率.250は打ってもらいたいものだ。