獅子是好日

ファン歴約30余年。埼玉西武ライオンズに関することなどを書きます。

優勝チームのエースという役目

優勝の立役者として浅村の名を挙げた辻監督だが、印象に残った試合には菊池がホークスを相手に勝利を収めた9/28の一戦を挙げた。長年ずっと勝てなかったチームを相手にあの重要な局面で勝つというストーリーは、単なる選手個人だけでなくてもチームとしても優勝のために必要なピースだったのだろう。

思えば昨年の大ブレーク、その抜群の安定感からすれば、メジャー行きを公言する絶対的エースとしてはきっと物足りない1年だった。なにせ防御率は3点台、完投1。1ヶ月近い離脱もあった。
しかし、エースという役割を必死に全うしようという姿勢はぶれなかった。途中離脱はシーズン終盤の激戦に備えての離脱であり、見通しがたったから復帰したと語った。そしてその通り9月は4連勝でチームの勝利に貢献した。マジック3で迎えた9月28日は内容こそよかったが不運もあり3失点。しかし、チームにも自身にも勝ちをつけた。チームを引っ張るだけでなく、助けてもらう経験も積んだことはポストシーズンにも生きてくるだろう。14勝4敗と個人で貯金を10作り、完投は少なかったが7~8回は投げた。エースという「役目」を果たしたとはいえる。

来年はメジャー行きが確実視されている。西武ファンへ背を向ける行為をする者として、相応の置き土産を残してもらおうではないか。