終盤戦に向けて
就任年に理想の野球を体現できる源田を獲得し、理想像を選手たちに発信しながらチームをまとめあげる。かねてから辻西武が優勝するなら、今年しかないだろうとは思っていた。しかしながら楽天とソフトバンクの勢い、ロッテとハムの早すぎる投了、もちろん西武主力陣のケガなどによるコマ不足により、私はもう優勝はあきらめていた。連勝が始まってもああこれでCSが近づいた!とか、先の6連戦もまあ3勝はしたいな、3タテはされたくないなとかいう低い望みしかもはや抱いていなかった。
それが今では首位まで5.5、2位まで4という位置につけており、俄然面白くなってきたのだから野球って素晴らしいですね、とチーム関係各位にはただただ感謝感激なのである。
現実的なことを言うと、山川級の活躍もメヒアが本調子であればあれくらいはできていたし、栗山がまともに働いていたら外崎なんかは出る幕がなかったのだ。まだまだ足りないピースはあるし、投手陣の疲労の蓄積も気になる。優勝を目指すにはまだまだ課題があるのだ。
勢いだけではなく、総合力が求められる終盤戦。ふたたび青いユニフォームに袖を通す選手たちがどんなドラマが待っているか楽しみにしながらわずかな望みを捨てずに見守りたい。